ECH代表 廣田正俊のコラム
Hirota column
会社の方向性や今現在の様子など
ECH 代表 廣田正俊の考え方とともに記しています。
松下政経塾 五誓
今回は「松下政経塾 五誓」について書いてみます。
「松下政経塾 五誓」は松下政経塾で語られている言葉です。
松下政経塾は、1979年にパナソニックの創業者・松下幸之助さんによって設立されました。
「物と心の繁栄を通じて、平和で幸福な社会を実現したい」と願う強い想いから、松下政経塾で塾生を集めて将来の日本のリーダーを育成するために作られた塾です。
卒塾生には、衆議院議員の高市早苗さんなどがいます。
その塾で語られている言葉として五誓があり、以下に紹介します。
・素志貫徹の事
常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる。
成功の要諦は、成功するまで続けるところにある。
・自主自立の事
他を頼り人をあてにしていては事は進まない。
自らのカで、自らの足で歩いてこそ他の共鳴も得られ、知恵も力も集まって良き成果がもたらされる。
・万事研修の事
見るもの聞くことすべてに学び、一切の体験を研修と受けとめて勤しむところに真の向上がある。
心して見れば、万物ことごとく我が師となる。
・先駆開拓の事
既成にとらわれず、たえず創造し開拓していく姿に、日本と世界の未来がある。
時代に先がけて進む者こそ、新たな歴史の扉を開くものである。
・感謝協力の事
いかなる人材が集うとも、和がなければ成果は得られない。
常に感謝の心を抱いて互いに協力しあってこそ、信頼が培われ、真の発展も生まれてくる。
この五誓をECHも大事にしたいと思います。
特に最後の「感謝協力の事」はいまからのECHにとってとても大事なことです。
会社が大きくなっていくに従い、様々な経歴の人が入社してきます。
集まった社員が和を持って、互いに感謝の気持ちを忘れず活動していく事で必ず成長、成功を得ることができます。
2025/05/29
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座右の銘
私の座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」です。
自分の地位が上がり、また知識などが増えていっても、他者を見下したり横柄な態度をとることなく、謙虚な態度で接することを例えて言っています。
社長をしていると、社外で色々な会社の社長に出会います。
そこで感じることは、大きな会社の社長ほど謙虚で親しみやすい方が多いことです。
その人柄から、やはり多くの社員の中で選ばれたリーダーだなと思います。
逆に、時々自分の事を少しでも大きく見せようと、虚勢を張ったり人を見下したりするような態度を取る人がいます。
それぞれの懐の深さの違いを感じます。
地位が高い人でありながら謙虚な人とは、いつまでも長くお付き合いができています。
その方と一緒に行動することで学ぶことがたくさんあります。
私の尊敬する松下幸之助さんは、相手が新入社員であっても、自分の知らないことがあれば謙虚に教えを乞うたそうです。
だから200,000人にもなる会社を作れたのだと思います。
自分の人生を豊かにするためには多くの物や事を見ることが必要だと思います。
多くの人から教えをもらう、このことが自分の人生を豊かにしてくれます。
いつも謙虚に構え、多くの人から教えをもらいたいと思います。
2025/05/23
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雇用の維持
最近大企業で社員数を削減するリストラをニュースで良く見るようになりました。
リストラは、以前は会社業績が悪化して、立て直しのために人件費削減を目的として行われました。
しかしいま行われているリストラは、将来に備えて今のうちに固定費にあたる人件費を削減しておこうという将来に備えての削減です。
狙いは、年功序列からくる人件費高騰を改め、実力主義への構造転換や、今いる人材の選択と集中などです。
人材の選択と集中とは、これからのビジネスで必要となるスキルを持った人材は社内に残し、会社が目指す方向に合わない人材はリストラするということです。
私は思います。
会社は社会の公器です。
会社は私的な企業ではなく、世の中の人や物といった資源を預かり、その預かった資源を社会の為に役立てて世の中の人の生活水準や幸福、物心両面の幸せの為に活動するものです。
会社は、世の中から預かった人や物といった資源が持つ能力を引き出し、社会に貢献するためにあると思っています。
社員は採用してあげているのではなく、社会から預かったものなので、社員の能力を引き出し世の中の人の物心両面の幸せのために尽くしていく事が会社が行うことです。
リストラは決してあってはいけないことと思います。
色々な事情から、もう会社がこれ以上存続できないという事態になれば、リストラはやむをえないこととして行われるのは仕方ないかもしれませんが、まだ会社にできることが残されている間は、会社にお金がある間はそのお金を使って雇用は維持しないといけません。
日本の会社の企業倫理が最近おかしくなっているように思います。
経営者は、会社は社会の公器であることをしっかりと心に持って企業経営は行われるべきと思います。
では、社員の立場ではどう立ち回っていけば良いかを考えたとき、この世の中の流れをしっかりと受け止め、リストラが当たり前のような社会になったとしても、自分の能力で自分、家族を守れるだけの力をつけることが必要です。
自分の能力は、周りの環境に依存しません。
毎日1時間だけでも本を読み、スキルを磨く、これを365日続けると1か月半の研修を受けたと同じくらいのスキルを身につけることができます。
あたらめて、日々ただ流れる毎日ではなく、1時間だけでよいので自分の将来の為に時間を使いましょう。
2025/05/17
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12月31日23時37分
「12月31日23時37分」、この時刻は何だと思いますか?
地球の歴史46億年を1年に例えると、人類の誕生は「12月31日23時37分頃」になります。
人類が地球を支配し始めて、まだ23分しかたっていないです。
この数字を見たとき、自分が日々悩んだりすることが小さなことだなと思えました。
また、人類が地球に出てきて、自分の祖先に一列に並んでもらうと50,000人位いて、そのうち49,500人は狩猟民だそうです。
その後の500人が農耕民です。
狩猟民の時代は、人はじっと座って何かに集中することはなく、いつも周りに気をくばり、何かあればすぐに動ける状態にしておく必要がありました。
それは、じっとしていると近くにいる獣に自分が食べられてしまうからです。
それが、文化の発達とともに食料を作ることができるようになり、知能も上がり自分を守る術を得たので農耕民となりました。
農耕民となってからは、周りで何か起こってもすぐには行動せず、じっと考えて、何が正しい選択かを定めて行動するようになりました。
ただ、人類の進化を考えると、狩猟民が49,500人分続いてきており、その行動様式は500人分続いただけで変わるようなものではありません。
500人 ÷ 50,000人 = 1% の進化では脳は変わらないのです。
いま私たちはじっと座って何かを学び、判断し、行動することが正しいと思われています。
しかし、人類の進化から考えると、かなり難しいことをしているようです。
仕事で悩んだり、困ったりした時に、そもそも自分の脳は 99% の進化でできた狩猟民の脳なので、今の社会の仕組みが合わなくても仕方がないと思うことも必要だと思います。
できて当たり前ではなく、そもそもできないことにチャレンジしているという気持ちが持てると、気分も楽になる気がします。
2025/05/06
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何が正しい?
先日ある場面に出会いました。
朝の空港ラウンジで、携帯電話で調べ物をしていたら、突然男性から声をかけられました。
「携帯電話の光がチラチラしてまぶしいです」と。。。
どうやら、外からの朝日が私の携帯電話に反射して、その男性の目にチラチラと入っているようです。
私はとっさに「すみません」と携帯電話の持ち手を変えましたが、このことは多くの事を示唆していると思います。
その男性はチラチラするのが気になるので私へ声をかけました。
その時に、周りの席は多く空いているので、自分が少し横の席に移動するという行動はとりませんでした。
男性は、私へ声をかけると、私からムッとされて自分が嫌な気分になるかもしれないので、またトラブルになったりするかもしれないので自分が横に移動しようという行動はとりませんでした。
私は、たぶん席を移動します。
理由は、トラブルになったときに係るコスト(言い争う時間や感情など)と、自分が移動するコストを比較して、自分が移動した方がコストが少ないという判断をするからです。
人それぞれと思いました。
この男性は、トラブルを予見しなかったのか、トラブルになっても自分が正しいので相手が動作を起こすべきだと思い声掛けに至ったのかなと思います。
私と男性、どちらが正しいということではないと思います。
人それぞれで、自分が正しいと思っていることも、少し落ち着いて考えると色々な視点が想起され、自分の行動を冷静に判断することが必要という事です。
私の行動も振り替えることが必要で、自分は何も悪いことはしていないと思い、相手へ「あなたが動けばいいでしょ」と争いをいとわず行動すると、もしその場で相手を負かしたとしても、あとあと自分は良い気分にはならなかったでしょう。
社会は様々な人がいます。
短絡的に自分の判断に寄らず、一旦とどまり少し考えてみるということは必要と思いました。
これには最後に落ちがあり、この数分後に自動でカーテンが下りてきて光は反射しなくなりました。
2025/05/01
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