ECH代表 廣田正俊のコラム
Hirota column
会社の方向性や今現在の様子など
ECH 代表 廣田正俊の考え方とともに記しています。
企業理念の大切さ
世の中多くの会社があります。
日々会社ができて、そして多くが数年しないうちに無くなっていきます。
無くならない会社に共通している事は「社会の公器」となっていることです。
会社は利益を上げないといけません。
なぜ利益を上げないといけないか、それは「社員が給与を得るため」、これは当然大きな目的です。
でも忘れてはいけないのは税金という制度です。
日々私たちが塗装されている道を歩ける、社会的弱者と言われる人たちが普通に生活していける、事故や病気で健常者と同じような行動ができなかった人が普通に生活していける、どれも税金という制度があるから実現できています。
会社が利益を上げることは社会の公器としてやるべき大事な事です。
公器となって社会を支えます。
ただ、利益だけを追いかけても会社は存続できません。
利益を得るためにはお客様からお金を頂かないといけません。
お金をいただくためには、お客様が必要とするもの、社会が必要とするものを会社が提供できないと会社は淘汰されます。
私たちが社会に提供できるものは何かと考えたとき、そこに企業理念があります。
「人を育て社会に貢献する」
この行動が社会から必要とされるための私たちの大事な使命です。
普段仕事をしていると目の前の細事にどうしても追われてしまい、私たちが持つ使命を忘れがちになります。
忙しいから、あれがないから、これが無いからと、できない理由は多々あります。
しかし、社歴が50年、100年という企業はその時々の苦難を超えて変化を繰り返しながら生き続けています。
私たちの会社も社会の公器として、いつも社会から必要とされ感謝されるように、細事に踊らされず使命を日々忘れずに行動したいと思います。
2024/06/27
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幸せホルモンでストレス解消
先日NHKで「今日の健康」を見ていたら、「幸せホルモンでストレス解消」という番組が流れていました。
心身の健康のためにもストレスは上手に解消することが大事ですが、そんなときに有効なのが「幸せホルモン」です。
主に、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィン、ドーパミン、の4つがあります。
4種類の幸せホルモン
・セロトニン:不安やストレスを和らげる
・オキシトシン:愛情をつかさどる
・エンドルフィン:気分を高揚させる
・ドーパミン:やる気を引き出す
不安やストレスを和らげる「セロトニン」
セロトニンは、精神を安定させる物質でドーパミンやノルアドレナリンといった神経物質をコントロールします。
のんびり日光浴しているような、ほのぼのと落ち着いた気分になるというイメージです。
イライラするときなどは、セロトニンの分泌を増やし心身をリラックスさせます。
セロトニンの分泌が乱れると、不安やうつ、攻撃性につながる恐れがあるそうです。
セロトニンの95%は腸で生成されており、腸の調子を整えればストレスや不快感を軽減できるそうです。
セロトニンは下記の食品に多く含まれています。
大豆、牛乳、豚ロース、マグロ、カツオ、バナナ、ハチミツ
愛情をつかさどる「オキシトシン」
オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれる物質です。
他者への愛情や信頼感を醸成したり、心に安らぎをもたらすという愛情に関連したさまざまな効果があります。
親しい人と触れ合ったり、かわいい動物を見たりしたときの「癒やされる~」という感覚がオキシトシンの効果です。
ストレスがたまっているときはオキシトシンの分泌で心を癒やしましょう。
以下がオキシトシンを出す方法です。
親しい人とおしゃべりする、誰かと一緒に食事をとる、好きな絵や花を飾る、お店でのマッサージやエステ、ペットとの触れ合い
高揚・鎮痛作用のある「エンドルフィン」
「脳内モルヒネ」の異名で知られるエンドルフィンには、気分を高揚させたり痛みを鎮めたりする効果があります。
エンドルフィンは、苦痛を感じたときに鎮静剤として分泌されたり、「気持ちいい」「楽しい」と感じたときに分泌されたりします。
また、エンドルフィンが分泌されれば、脳が集中力を高めるドーパミンを出しやすくなります。
以下がエンドルフィンを出す方法です。
有酸素運動、サウナ、好きなものを好きなだけ食べる、植物の育成
やる気を引き出す「ドーパミン」
ドーパミンは脳の「報酬系」に深く関わり、欲求や快感をつかさどっています。
ドーパミンは深く集中し、周囲が見えなくなるようなフロー状態を引き起こします。
仕事や勉強の生産性を維持・向上させるうえで、とても重要な「幸せホルモン」なのです。
ドーパミンを出す手段としては、運動や音楽鑑賞が有効です。
また、ドーパミンは下記の食品に多く含まれています。
クロマグロ、豚ロース赤身、凍り豆腐(高野豆腐)
ストレスの上手な解消方法を知りましょう。
2024/06/20
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夏の冷え
私たち社会人は健康管理も大事な仕事です。
今回は雑誌PHPに載っていた「夏の冷え」について書いてみます。
人の体は自律神経のバランスによって、血圧や体温が一定に保たれています。
夏の暑い時期、エアコンや扇風機の風などによる冷えによって自律神経が乱れ不調の原因になることもあります。
心がけたい夏の冷え対策には下記があります。
「エアコンで室温を一定に保つ」
熱中症を防ぐためにもエアコンは適切に使用すべきですが、冷やしすぎはよくありません。
急激な温度変化が体へのストレスとなります。
室温は26~28℃を目安にしましょう。
「温度調整のしやすい服装を」
一般的に女性は男性より筋肉量が少なく、熱の生産量も少ないためエアコンの効いた場所では冷えやすくなります。
カーディガンやストールなど、冷えを感じた際に羽織るものを準備しておきましょう。
「消化に良い食事をとる」
夏は気分が開放的になり、つい飲みすぎたり食べ過ぎたりします。
暴飲暴食が体調を崩すきっかけになることもあります。
食事は消化の良いものを中心に、お酒はほろ酔い程度にしておけば、自律神経の安定にプラスとなります。
「ぬるめのお風呂で入浴」
夏はシャワーだけで済ませる人がいますが、37~39℃のぬるめのお風呂にゆっくりつかるのがお勧めです。
リラックス効果があり、睡眠の改善にもつながります。
「夏こそしっかり睡眠を」
日が長い夏は夜ふかしをしがちですが、睡眠時間をしっかりととりましょう。
睡眠の質を保つためにも、エアコンは夜通しつけておくのがベターです。
2024/06/12
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教会のレンガ積み
週末に必ず本を1冊読むという事を続けているのですが、仕事に対する姿勢の話題で良く出てくるものに「教会のレンガ積み」の話があります。
今回はこの話を紹介します。
ある旅人が町を歩いていると、暑い中重いレンガを汗を流しながら運んでいる三人の職人に出会いました。
そこで旅人がそのレンガ職人に「何をしているのですか?」と尋ねました。
一人目の職人は、
「親方の命令でレンガを運んでいるんだよ。暑くて大変でもう嫌になるよ。」
と答えたそうです。
二人目の職人は、
「レンガを積んで壁を作ってるんだよ。この仕事は金がいいから暑いけど我慢してやってるんだ。」
と答えました。
三人目の職人は、
「歴史に残る大聖堂を作っているんだ。この後何年もその大聖堂を多くの人が見て祈りをささげる場所なんだ。この仕事に誇りを持ってるんだ。」
と答えました。
三人の職人がやっている仕事は同じ仕事です。
そして支払われる賃金も同じです。
でも、その三人の気持ちは大きく違います。
・命令されたからやっている
・お金がいいからやっている
・自分の仕事に使命感を持ってやっている
それぞれ仕事に対する目的意識が違います。
一人目の職人は言われたからやっているので、目の前のレンガだけを見てただ運ぶということを繰り返しています。
仕事を作業としかとらえていません。
二人目の職人はお金のために仕方なく働いてるので、目の前の壁をだけを見てただ作るという作業を繰り返しています。
仕事をお金を稼ぐための手段としかとらえていません。
三人目の職人は仕事に誇りを持って働いています。
大聖堂ができたときには町中の人が笑顔になることを思い描きながら、仕事に対して使命感を持ってやっています。
私たちは日々の仕事に追われると目の前のことに気持ちが奪われ、自分が行っている仕事の本当の意味を忘れてしまうことがあります。
私たちが行っている仕事は、何千人と働いている企業が、世界を相手とした競争の中で勝ち抜くための手助けをしています。
効率的な在庫管理、出荷、生産、精緻な経営指標の作成など、どれをとってもこの競争の激しい社会ではなくてはいけないものです。
この仕事に携わっている私たちは、お客様となるERPユーザが「このシステムを使ってよかった」と思えるように使命感を持って仕事に携わることを忘れてはいけないと思います。
2024/06/06
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理念を支える企業文化
今回は今年度の事業計画で発表した「理念を支える企業文化」について書いてみます。
「理念を支える企業文化」は企業理念「人を育て社会に貢献する」を日々行う中で会社の雰囲気・文化として育成していくものです。
事業計画で発表した「理念を支える企業文化」は以下の5つです。
1、社員一人一人が成長を目指す。
2、社員同士がお互いの成長のために協力し教えあう。
3、利他の気持ちを持ち互いに助け合う。
4、努力を惜しまず自己の成長を目指す。
5、自分の持つ知識を全て出し切って最善のシステムをお客様へ提供する。
「社員一人一人が成長を目指す」
人は持っている能力の10%も使っていないと言われています。
私達は普段もう大変だと思いながら行っている事でも、本来持っている能力の10%も使っていないようです。
確かに自分の経験を思い起こすと、納期が迫っているときなどに集中して仕事をすると普段に比べてかなり多くの仕事ができている事があります。
この自分が持っている能力を引き出すことができるよう会社が後押しをして行きたいと思います。
「社員同士がお互いの成長のために協力し教えあう」
一人ができることは限られていますが、それぞれの人が得意分野を生かして得た知識を互いに出しあう事で、一人で行うより多くのことができます。
一人に与えられた1日は24時間ですが、2人いると48時間です。
自分の能力を上げたいと思ったとき互いに助け合い成長を目指すと、一人でがんばるより、より速い成長が実現できます。
「利他の気持ちを持ち互いに助け合う」
”自分が””自分が”と、自分のことのみを考えることを利己といいます。
あれが欲しい、これが欲しいと、得ることだけを考えているといつも不足感を感じ乾いた心になります。
人は他者に貢献することで満足感が得られるようにできています。
目の前で人が物を落としたら拾ってあげようという気持ちが自然に出てきたり、困っている人がいたら声を掛けたくなる気持ちです。
この助け合うという気持ちを互いが持つ事で普段の生活にやすらぎが出てきます。
利他の気持ちを持つ事で、あたたかな気持ちを持ちながら日々過ごしたいと思います。
「努力を惜しまず自己の成長を目指す」
人は成長することで満足感を感じます。
その成長は1日などの短い期間では得られず、長く継続した努力で得ることができます。
なかなか物事を継続するという事は難しい事ですが、小さなことで良いので継続するということ繰り返す事でそのことが習慣化され自分の成長を感じることにつながります。
努力は必ず自分の成長になるので、日々努力を忘れず生活したいと思います。
「自分の持つ知識を全て出し切って最善のシステムをお客様へ提供する」
仕事をしていて満足感が得られるのはお客様に喜んでいただけたときです。
人に役立った時に、自分の存在感を強く感じることができます。
他者へ貢献できることで自分の存在を感じることができ、自分を認めたもらえたというマズローの欲求5段階の承認欲求が満たされた状態になります。
人に喜ばれて自分も満足感が得られるというこの状態を、これからも多くのお客様に提供して行きます。
2024/05/29
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I see you. I am here.
私は以前、「スタンフォード大学 いのちと死の授業」の著者である、スタンフォード大学 心理学博士 スティーヴン・マーフィ重松先生の講義を受けた事があります。
その時のエクササイズで、2人で向き合い、互いに「I see you」、「I am here」を言いあうということを行いました。
この言葉をかけあう事で不思議な感覚が生まれました。
心が温かくなり、互いが依存しあっている感覚と互いを必要としているという感覚を得ました。
この言葉の持つ意味を少し調べてみました。
すると、南アフリカの人たちが挨拶で使っている「サウボナ」という言葉に似たものだそうです。
「サウボナ」は私たちの言葉でいうと「こんにちは」など日常の挨拶で使われている言葉です。
ただ、この言葉はもう少し深い意味を持っており、私たちがこの瞬間にここに一緒にいる不思議さを唱えた言葉で、同時に先祖とのつながりを示しています。
私たちは先祖を代表する存在で、先祖はいつでも私たちとともにあり、私たちは決してひとりではないということを意味しています。
「サウボナ」と話しかけるとこで、自分にとって相手がいかに大切かを伝え、互いを結びつけてくれます。
そして、お互いにこの瞬間どうやって助け合えるかを探り、相手を招き入れる言葉となっているそうです。
これは、日本語では「よろしくお願いします」と似ています。
「よろしくお願いします」には、相互の思いやりと私たちが相互に依存し、互いを必要としていることを表しています。
普段私たちが使っている言葉にも深い意味が込められていると感じました。
社会で生活する中で人とのかかわりはとても大切なものです。
普段の挨拶、今日から大事にしながら行っていこうと思います。
2024/05/22
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経営者の志
私は経営者として23年間、毎日学びを大事にしてきました。
私は経営者2代目ではないので先代の社長などはいず、また行っているビジネスも他に先例のないビジネスモデルを行っています。
そのため、相談する相手がいないので日々学びを大切にしてきました。
経営者の集まる勉強会へ参加したり、経営者として活躍した人の本を読むなどです。
その中で経営者に最も大事な事は「志」を強く持つ事だと思っています。
他にも、「利他の気持ち」や「物心両面での社員の幸せ」、「正しい倫理観」、「人徳を高める」などありますが、会社を永続して経営するために一番大事なことは経営者に強い「志」があるかということです。
毎日朝起きたときに自分の「志」が何かを問い、日々「志」を忘れることなく「志」に沿って会社経営を行っているか日々自問自答している自分がいるかです。
私の「志」は会社の企業理念としている「人を育て社会に貢献する」です。
自分が学生時代に勉強をせず、そのまま希望しない職業で薄給で過ごしていた時期に、人はいつでも学ぶことで成長し自分の思い描く人生を送ることができることを体現したことからこの企業理念ができました。
社会から必要とされるサービスを提供する会社を作り、そこで働く社員は自分の能力を磨くために日々努力しながら、成長していく自分に満足感を得て過ごすという組織を作る事です。
自分が能力を磨き、社会が必要としていることを高い品質で提供する、この社会へ貢献する姿が私たちの使命と考えています。
チームでお互いの成長を助け合い、目の前の出来事に一喜一憂するのではなく、少し遠い未来を見てそこで社会へ貢献しながら楽しく人生を送っている自分を夢描き、そのためには今何をすべきか、何をしなくてはいけないかを、自分を律しながら過ごしていく人生を私を含め全社員に送って欲しいと思っています。
そのためにいま私が持っているものを会社へ投じて、過去を振り返ったときに「あの時にこれをすればよかった」という後悔だけは無いようこれからの経営者人生を過ごしていこうと思っています。
2024/05/15
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社会人になって
今回はこの春に新人が4名入社したので私の社会人生活で得た経験を思い起こして書いてみます。
私の社会人生活での経験で得たことに友人と仕事があります。
その事を書いてみます。
友人
いま私には何でも話せる友人が2人がいます。
学生時代の親友とは別で社会人になってから知り合った友人です。
1人は私が初めて就職した会社で知り合った友人です。
その友人とは新卒で入社した会社で仲良くなり、週末は一緒にドライブへ行ったり、仕事では互いの思いを互いの家で夜通し話したという間柄です。
初めて社会人になったときはわからない事も多く迷うこともあったのですが、その友人と互いの悩みを話しながら心の支えとして付き合ってきました。
当時を振り返ると、互いの仕事を理解している友人がいたことは私の初めての社会人生活でとても助けになったと思います。
今でもその友人とは家族ぐるみで付き合いがあり、今は互いの仕事は違いますが色々と楽しくお付き合いをしています。
もう1人は転職し2社目に入社して知り合った友人です。
彼とも同じ職場で一緒に努力しながら互いの能力を高めあい、互いに励まし合って成長をともにした友人です。
社会人8年目くらいになって知り合ったので互いに前職の仕事もあり、社会人として一通りの事が理解できている中でのさらなる成長に向けて、互いに励まし合いながら成長していった友人です。
彼がいてくれたので、きついときもがんばれるという経験をしました。
彼とも今でも度々会って、家族ぐるみで付き合いがあるという間柄です。
社会人になると、学生時代の親友とも長く付き合っていますが、やはり互いの仕事が分かっている間柄での会話というのは自分の精神的な支えとして大きな存在となります。
今の私が社長として仕事ができているのは、この友人の存在がとても大きかったと思っています。
仕事
私は社会人になった当初、税理士を目指して学生時代からの勉強を続けていました。
仕事をしながら夜間の専門学校へ通うという生活です。
これは、自分が成長したいという気持ちから、何か自分に得意な分野をつけようと思った行動です。
周りの人が仕事が終わり飲みに行ったりするのを見ながら、私は夜学へ通いました。
その積み重ねがその後の私の人生を大きく変えることとなり、税理士は途中で方向を変えてIT分野へ進みましたが、その時に得た会計に関する知識は今の私のITコンサルタントとしての専門性を支えてくれています。
その後転職し、2社目での私はとにかく知識を付ければ自分のやりたい仕事ができるということと、知識を深めることで周りの人へ色々な手助けや貢献ができるということに喜びを感じ、徹夜で仕事をしたり週末の土日も仕事をするといった日々を送っていました。
その時はつらくきついと思う事はなく、やりがいを感じることができる日々でした。
その経験があったからこそ今の私がいて、今の私は少しくらいきつい仕事であっても普通にやっていけるという力が付いたと思います。
ここ数年「ブラック企業」という言葉をしばしば聞きますが、人は今できることをやっているだけでは成長が無く、人と比較したときも自分がより良い環境ですごすためには努力が必要です。
やはり優れたものを持つことで、自分が望むことが得られ、日々やりがいをもって楽しく仕事ができるようになります。
人は自分が持つ能力の10%も使っていないと言われます。
私の経験では、もう限界だと思った時に「もうひと踏んばり」することで一回り大きな人になったと思います。
スポーツ選手がきつい練習をするのは、筋肉が悲鳴を上げて痛みを伴うとその修復の過程でより強くなり、運動能力が上がるためです。
無理をしすぎるのは良くないですが、自分の能力を正確に掴みその中で努力するということが成長につながると思っています。
2024/05/10
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ピグマリオン効果
今回は人を育てるときに知っておいた方が良い「ピグマリオン効果」について書いてみます。
ピグマリオン効果とは、アメリカの教育心理学者ローゼンタールが発表した言葉です。
ローゼンタールの行った実験では、教師が期待をかけた生徒とそうでない生徒との間では、成績に大きな違いが出てきたというものです。
期待をかけた生徒の方が、学力的な成長が大きいという結果が表れました。
このピグマリオンという言葉ですが、ギリシャ神話に出てくる王様の名前です。
王様は、自ら作った女性像に恋をしその恋が報われるように祈り続けたところ、女神がその祈りを聞き入れてくれて女性像に命が吹き込まれたという神話で、このことから「期待を持ち続けることで良い効果が表れる」ということでピグマリオン効果と名づけられました。
ローゼンタールが行った実験は、小学生を対象にテストを行い、その結果から「成長が期待できる生徒」と「成長が期待できない生徒」として2つのグループに分けたことを教師へ伝えました。
そして、8か月後にもう一度テストを行ったところ、「成長が期待できる生徒」とされたグループの成績は大きく伸びるという結果となり、学習への意欲や自主性にも向上が見られたというものです。
ただ、最初に行われたテストはただの知能テストで、またその結果についても全く考慮しない形で生徒を2つのグループに分けただけでした。
このように「期待を持ち続けることで良い効果が表れる」という、人を育てる上では期待を持ち接することが重要であることが証明されました。
このピグマリオン効果を1on1に活かすこともできます。
上司と部下が個別にコミュニケーションを深める1on1の際、ピグマリオン効果を意識して適切なフィードバックやサポートを行うことで、部下はモチベーションを高め良い結果を出すことができます。
なお、このピグマリオン効果をうまく活用するためには注意も必要で、こまめなコミュニケーションが重要となります。
上司と部下が定期的にコミュニケーションを取りながら、ピグマリオン効果を意識し進捗状況や課題について共有しフィードバックを行うことで、ピグマリオン効果はその効果を十分に発揮できるでしょう。
普段のコミュニケーションの中で、このピグマリオン効果を意識していきましょう。
2024/04/22
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責任はわれにあり
今回は雑誌PHPに掲載されていた松下幸之助さんが言われた「責任はわれにあり」という言葉を紹介します。
「責任はわれにあり」 松下幸之助「思うまま」より。
「最近の世の中は、ともすれば何か事があるとすぐ他人のせいにしたがるようだ。
世の中が悪いだからだとか、だれそれが悪いだからだとか責任を他に転嫁しようとする。
しかし、この際もう少し、責任は我にありという考え方をすべての人々がもつようにしなければならないと思う。
そうすれば真剣な反省も生まれ、失敗がいろいろな教訓となって生きてくるであろう。
当然負うべき責任を他に転嫁するようなところからは、決して進歩発展は生まれてこないと思うのである。」
私は以前このような言葉に出会ったことがあります。
「世間は自分の鏡である」
私はいまもこの言葉を1つの人生訓として大事にしています。
この意味は、自分の周りで起こっていることは自分の行動から来ているということです。
自分が楽なことをしようとしたから周りも楽な行動をしたり、自分が怒るから周りも怒っているということです。
起こっていることの原因は少なからず自分にもあると考えると、自分でこのことに対して何かできることはないかという考えになります。
ここで原因は相手のせいだとか社会のせいだと考えると、そこからは何も生まれてきません。
不満やストレスが溜まるだけです。
自分に少しでも原因があると考えると、何かしらの今後に向けた前向きな行動が出てきます。
世の中で自分の周りで起こっていることの原因の一端は必ず自分にもあります。
「責任はわれにあり」という言葉を忘れず過ごすことで、自分の周りが変わり、ストレスの少ない生活ができるようになります。
2024/04/11
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