ECH代表 廣田正俊のコラム
Hirota column
会社の方向性や今現在の様子など
ECH 代表 廣田正俊の考え方とともに記しています。
自分の適性
今回は1つの動画を見てもらいます。
2分程度の動画です。
( https://www.youtube.com/watch?v=q8i6wHCefU4 )
この動画は、以前社長ブログで紹介した「個人のキャリアの8割は偶然の出来事によって決定される」という「クランボルツ理論(計画的偶発性理論)」に似たことを物語っています。
社会で仕事を始めて間もない頃、「仕事が自分に合っていない」や「自分に合う仕事を探している」という人がいます。
それが間違っているということではありません。
でも、社会でまだ経験をそれほど積んでいない人が、目の前に出てきた仕事が自分に合っているかどうかはなかなかわかるものではありません。
多くの仕事は工夫や努力して身につけていくもので、最初からできるといった仕事は自分が満足する報酬をもらって行う仕事ではありません。
個人のキャリアの8割は偶然の出来事から決定されるというように、自分の中に「とにかく目の前にあることを一生懸命やってみる」という姿勢があるかどうかでキャリアの積み重ねができます。
数か月仕事をやっただけで「自分に合わない」という判断をするのは、人生の時間を無駄遣いしているのではないかと思います。
社会人生活は40年~50年続けることとなります。
その中の3年くらいを1つの事に費やして、その結果「違う仕事が自分には合っているのではないか」という判断が出て違う方向へ変えていくという形が、悔いのない充実した人生を送れるのでは思っています。
私の過去を振り返ると、最初は経理マンとして経理部で7年働き、その後コンピュータの先生を7年、そして独立して起業しました。
経理の知識を一通り身につけ、コンピュータの知識も十分身につけた結果が今の会社経営です。
いつも、その時々を一生懸命やってきました。
最初から「私には経理が合わない」や「コンピュータが合わない」などと言っていたら今の私はありません。
最初に見てもらった映像は何を物語っているかというと、
ブランコの漕ぎ方を知らないロボットが、どんなにじたばたしてもブランコは前後しません。
でも、ロボットはあきらめるという回路が無いので、やり方はわからなくてもあきらめずに繰り返しじたばたします。
最初はなかなか変化が訪れませんが、あきらめずにやっていると少しブランコが前後しだします。
でも、やはりまだ自分が満足できる揺れ方ではありません。
ロボットはあきらめません。
何度も何度もやり続けます。
すると、また少しゆり方を学び、その学びを糧にあきらめずに続けます。
そのあきらめずに続けるという行動で、最後にロボットはブランコをとてもきれいに揺らすことができるようになります。
まずは目の前に出てきたことに一生懸命に取り組む。
この姿勢が身に付けば、どんな仕事であっても自分の人生を豊かなものにしてくれます。
ブランコの動画、もう一度見てください。
2023/08/23
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アファメーション
知人から、文藝春秋に載っている元プロ車いすテニス選手の国枝慎吾さんと慈眼寺住職の塩沼亮潤さんとの対談記事を教えてもらい読みました。
その中にアファメーションについての事が話題になっていましたので紹介します。
国枝さんはグランドスラム歴代最多通算五十回優勝したとても優れたテニスプレーヤーです。
「俺は最強だ」という言葉を練習や試合中などに声に出して言うことで話題になった方です。
国枝さんは十数年前になかなか世界ランキング十位の壁を突破できずにいた時期があったそうです。
そんな時に世界的に有名なメンタルトレーナーのアン・クインさんの指導を受け、クインさんに「ナンバーワンになれるでしょうか」と尋ねたとき、クインさんが「あなたはどうしたいの」と聞かれ、国枝さんは「ナンバーワンになりたい」と答えたそうです。
するとクインさんは「「なりたい」ではなく「俺が世界のナンバーワンなんだ」と断言するトレーニングが必要だ」と言われたそうです。
ポジティブな言葉を口にすることで潜在意識から行動や発想を変えようという手法で、アファメーションと呼ばれるメンタルトレーニングのひとつだそうです。
ここで国枝さんが思いついたのが「俺は最強だ」というフレーズで、このフレーズを言葉に出して言いだしてから試合の勝率が圧倒的に上がり、約半年後には初めて世界一位になることができたそうです。
塩沼さんは1999年に一日四八キロを計千日間歩く最難関の荒行「大峯千日回峰行」を満行された史上二人目の大阿闍梨で、2000年には断食・断水・不眠・不臥を九日間続ける「四無行」も満行された方です。
塩沼さんが想像を絶する厳しい修行時に心の支えにしていたものは「信じて疑う心なし」という言葉で、修行中に何度も繰り返し自分に言い聞かせていたそうです。
修行は生きるか死ぬかといった状況の中で「自分は大丈夫だ」と強い意志を持ち続ける必要があり、0.1パーセントでも自分を疑う心があると、ネガティブな方向に心が全部引っ張られてしまうそうです。
少しでも弱気になりそうな時は「信じて疑う心なし」と唱え、苦しい修行を乗り越えていきました。
このように言葉を口に出すということが自分の行動を変えていくそうです。
アファメーションは肯定的な言葉による自己暗示で、理想の自分を引き寄せていきます。
ポジティブな言葉を使うことで自分を幸せにするマインドセットのひとつとして多くのスポーツ選手などが使っています。
アファメーションは、なりたい自分を引き寄せる魔法の言葉です。
ポジティブな思考が身に着くようになり、自分の能力を最大限に引き出せる手法と言えます。
アファメーションのやり方は、短く肯定的な文を考え、紙に書き出し読み上げるということを毎日繰り返し行うことで効果が出てきます。
私もさっそくアファメーションをやってみようと思います。
2023/08/17
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メラビアンの法則
今回はメラビアンの法則について書いてみます。
メラビアンの法則はカリフォルニア大学の心理学者アルバート・メラビアンによって発表されました。
コミュニケーションにおいて相手が受け取るメッセージは、
・言葉(言語情報)からが 7%
・話し方(聴覚情報)からが 38%
・表情などの見た目(視覚情報)からが 55%
であるという法則です。
これは、言語によるコミュニケーションと非言語によるコミュニケーションは、7対93だという事です。
私たちが言葉を使って相手に情報を伝えようとすると自分の意図することの7%しか伝わらず、残り93%は、相手から見た自分の見た目や声などによって判断されるという事です。
言葉も大事ではあるが、ボディーランゲージや話すトーンがどれだけ大事かを表しています。
このことを踏まえて普段のコミュニケーションを考えていくと、
・自分の表情や身振りに気をつけながら
・声の高さや抑揚に気を配り
・分かりやすい言葉を使い
相手との会話をするということです。
また、私たちは普段の仕事の中でメールやチャットを多く使います。
そこでは十分に気をつけないといけない事があります。
メールやチャットは言語コミュニケーションにあたるという事です。
すると、自分が思っていることの7%しか正確に相手には伝わらないという事を考えなくてはいけません。
相手を責めているつもりでなくても、また、怒ってもいないのに、相手には93%の情報伝達が行かないので誤った受け取り方をされる恐れがあるということです。
相手の間違いを伝えたり、相手へ何かを要求するときに、相手へ誤解を与えるような恐れがある時はメールだけに寄らず、電話や対面という形も使い用件を伝えるようにしましょう。
また、メールを受け取る側も、自分は7%の情報しかもらっていないので、相手の本意を正確には受け取れていないかもという事に気をつけましょう。
言語にのみ直ぐに反応せず、電話で相手の真意を聞いたり会って会話して正しい意図を掴むようにしましょう。
私は普段から会社の雰囲気はこうなって欲しいという事があります。
「笑顔」です。
自分の時間の半分近くを占める仕事中、「笑顔」になることで自分の気持ちも高揚し、周りの人も笑顔になります。
非言語的コミュニケーションとしての「笑顔」が自然と表情に現れるようになると、人とのコミュニケーションはとてもスムーズにいくと思っています。
いつか会社の壁に「笑顔」の額縁を飾りたいと思っています。
2023/08/09
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クランボルツ理論
今回は「クランボルツ理論」について書いてみます。
クランボルツ理論とは「計画的偶発性理論」のことで、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱された理論です。
この理論が最近注目されているのは、この理論によると個人のキャリアの8割は偶然の出来事によって決定されるとしている事です。
クランボルツ教授がビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。
ただ、この理論は自分でキャリアプランを描いたり、キャリアアップのための努力をする事が無駄と言っているのではありません。
偶発性というものに注意をおいて普段を過ごすという事を言っています。
急速に経済のグローバル化が進む中、未来に何が起こるのか予想することは難しくなっています。
社会や企業の状況は個人の意思でコントロールできるものではなく、キャリアに関しても外的な要因で計画したとおりに行かないことも珍しくありません。
その様な時代背景の中で、「何をしたいかという目的意識に固執すると、目の前に訪れた想定外のチャンスを見逃しかねない」とクランボルツ教授は指摘しています。
これまでのキャリアプランの立て方とは異なる、ゴールに固執するのではなく、現在に焦点を置いてキャリアを考える計画的偶発性理論が注目されているそうです。
計画的偶発性理論は、次の3つを骨子として成り立っています。
<計画的偶発性理論の骨子>
1,予期せぬ出来事がキャリアを左右する
2,偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる
3,何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える
計画的偶発性理論によると、個人のキャリアの8割は偶然から作られます。
しかし、ただそれが起きることを待っているだけではキャリアは広がらず、予期せぬ出来事が起きた時に行動できるだけの準備をしたり、偶然の出来事に遭遇すべくフレキシブルに行動したりすることで、チャンスが生まれるとしています。
具体的には、以下の5つの行動特性を持つ人にチャンスが訪れやすいと言われています。
<計画的偶発性を起こす行動特性>
1,好奇心:新しいことに興味を持ち続ける
2,持続性:失敗してもあきらめずに努力する
3,楽観性:何事もポジティブに考える
4,柔軟性:こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
5,冒険心:結果がわからなくても挑戦する
起きた出来事や周囲の変化を意識し、出来事を前向きに捉えることがチャンスへとつながるとしています。
偶然の出来事や出会いを必然へと変えるために最も大切なことは、あらゆる出来事に関心を持つことです。
偶然の出来事は、起きた時点ではどのような結果をもたらすのかわかりませんが、未来が予想できないほど変化の激しい時代において、何かに固執するよりも挑戦してみることが重要です。
計画的偶発性理論は、ただ待っているだけで良いというキャリア理論ではありません。
偶然という形で舞い込むチャンスを確実なものとするために、自分自身の行動を変えて行きましょう。
2023/08/03
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