ECH代表 廣田正俊のコラム
Hirota column
会社の方向性や今現在の様子など
ECH 代表 廣田正俊の考え方とともに記しています。
カスハラについて
今回はカスハラ(カスタマハラスメント)について書いてみます。
最近、新型コロナ環境で世の中がうつうつとしていることも原因かと思いますが、カスタマハラスメントが問題になっています。
特に接客の多い小売り、サービス、介護の現場などで多く起きています。
会社は利益を上げることがまず前提としてあります。
これはどんなに良い会社でも存続しないと意味がないからです。
すると、「お客様は神様」といった思いが強くなります。
その思いが強くなりすぎると顧客の言いなりになったり理不尽な要求に応えてしまうといった事象が起こります。
しかし、私は顧客と私達はある意味対等であると考えています。
顧客は何かを欲したり、困ったりしているので当社のサービスを求めてきます。
こちらもその要求にしっかりと応えることで対価を得ていきます。
そこではお互いが対等な関係で、どちらかが上下といった関係ではないと思っています。
私が以前現場へ入っているときに素晴らしいプロジェクトマネージャー(PM)と出会いました。
そのPMは、自社のサービスを買ってほしいから顧客におもねるようなことはせず、自分の考えをしっかりと顧客へ提示して、システムが顧客にとって最善なものとなるように意見交換をしていました。
プロジェクトの途中で仕様変更要求があったときに、顧客はお金を払うという立場から、無理にその仕様変更を行おうとしてくる場合があります。
その裏には、「夜まで残業してでも、がんばればできるではないか」と言った気持ちがうっすらと見えてきます。
メンバへ過度の負荷をかけてでも、顧客の要求に従うのがお金をもらう立場としてやるべきことだろという考え方です。
私が出会ったPMは、その時におもねることはせず、長期にわたるプロジェクトではメンバへ過度の負荷をかけることで体調を崩したり、またモチベーション低下を招くことが結果としてプロジェクトを失敗へと導いてしまう事を、顧客と何度も会話を繰り返していました。
その会話から、仕様変更の程度を変えたり、追加の予算を取り外部から人を投入するなど、今いるメンバへ過度の負荷をかけるという選択肢ではなく、顧客と自社双方がその課題に対して協力し合い解決していくという雰囲気をうまく作り上げてプロジェクトを成功へと導きました。
私はECHもそうありたいと思っています。
プロジェクトに遅延が起こったときに、現場から無理な勤務を強いられた時は、今遅くまで残業を行うことが本当に必要なのか、遅延が一時的なものでなくプロジェクト全体の体制などから来るものであれば、スケジュール変更や要員追加などを行うことが必要なのではないかなど、PMへ進言を行い、サービス提供を受ける側、提供する側が双方に無理のない形での進め方をすべきと思っています。
ECHの社員には、現場で無理な要求や理不尽な事があったときは直ぐに会社へ報告をし、会社と共に現場環境の改善に取り組むようお願いしたいと思います。
頂いている対価に対して最善のサービス提供をする。
しかし、過度な要求、不毛な対応には毅然と対し、プロジェクトが成功に至るよう最善を尽くすのがECHであると思っています。
2021/08/11
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会社の安定について
今回は「会社の安定」について書いてみます。
私は社長が集まる研修会へ毎月出ています。
そこでは、創業社長や2代目社長など、多くの社長が集まってそれぞれの会社がどのような業種でどのように経営を行っているかなどをお互いに話しながら自社の会社経営にそれぞれが活かしています。
その会へ参加している目的は、会社を創業してその時々で様々な問題や課題に対処しながら経営を行っていますが、会社はそれぞれ特徴があり、業種、業態、社員、様々な異なる要素が重なってその時々で問題がでます。
その問題は当然事前に想定していなかったものもあり、どう対応してくことが良いかに悩みます。
その時に既に先を走っている会社は同じような課題を抱え、その課題をどのようにして処理していったかということを社長間で互いに話し共有することを行っています。
また、それぞれの会社の社長は皆さん勉強熱心な方が多く、数多くの勉強会へ出席したり、多くの本を読み、たくさんの知識を持っています。
お互いが持つ知識を持ちあって、課題にどう対応することが最善策かを互いに話すことで多くのヒントを得ることができます。
その社長の集まりでよく話題になることに、「会社の安定」はどのように行っていけば良いかという事があります。
会社は今うまく行っていても、同じことを続けていると必ず衰退します。
それは、うまく行っていることは他社もその情報を得て同じことを始めたり、また更にそのことに磨きをかけてより良いものを作り出してきます。
よって、1つの成功にしがみつき、成功に安心するという事は結果衰退を招きます。
私は「会社の安定」に必要な重要な要素は2つであると考えています。
1つは、社員育成。
もう1つは、独自のビジネスモデルです。
現在のECHの成功要因としてまず挙げることができる事に社員育成があります。
中途入社で経験者を潤沢に採用できるのは、既に会社として出来上がっていて、誰もが名前を知っているような会社です。
私たちの様な今成長している会社が良い社員を集めるためには自分たちで育成するしかないと考えています。
経営の神様と呼ばれる松下幸之助さんは「企業は人なり」と言っています。
どの会社もすべては社員にかかっている。
どのような良い商品やビジネスモデルを持っていても、社員によって成功もすれば失敗もします。
会社は商売をする場ではありますが、人を育てる場でもあると考えています。
複数の人を同じ教育システムで育てようとする学校教育とは違う、社員1人1人に合った育成方法を考え、技術力だけはなく人間力も磨くための努力もしていくことが会社を成長させるにあたって重要な事です。
社員の成長は、会社の成長に直接つながります。
会社の成長は、社員の成長によって実現できます。
社員の成長を日々考えながらそれぞれの個人に合った成長モデルを日々ブラッシュアップしていくことが重要な事です。
そのために、技術力だけではなく人間力もアップさせる研修制度を充実させ、社員個人との成長モデルの話し合いをこれから更に深めていきます。
また、会社を安定させるには、会社として新しいビジネスモデルを構築していくことも必要です。
他社の真似ではない、自社独自のビジネスモデルです。
自社独自の成功したビジネスモデルを構築すれば、先行者利益を得ることができ、またそのビジネスを日々磨き上げることで他社の追随を許さない継続した成長が図れます。
現在進めている保守・教育事業を自社独自のビジネスモデルとして作り上げていきます。
保守事業と教育事業を同じ社員が行うことで、教育事業を通して社員の育成を図り、保守事業を使い実務経験値を増やすビジネスモデルを実現します。
会社を停滞させず日々成長させるためには、社員の成長と新たなビジネスモデルの構築が必要です。
社員研修を積極的に推し進めることや、現在進めている保守・教育事業を軌道に乗せ安定した収益の柱となるよう今年度は力を入れています。
今年の私の課題に社員満足向上があります。
そこには会社の安定も入っています。
会社の成長、ひいては安定を図り、社員満足度の向上に努めていきます。
2021/08/02
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社員間交際費の目的について
今回は「社員間交際費」の目的について書いてみます。
ECHには他社にはあまりない規定として「社員間交際費」があります。
これは「福利厚生規定」に記載していますが以下のような内容です。
「社員間の情報共有、相互学習活動、懇親等の交流を促進するためのもので、飲食にかかる費用の一部を負担する。(事前申請不要)
交際費を持つものは入社後12か月を超える社員で、この規定により飲食ができる社員はECH全ての社員です。
また、一回につき、4,000円を上限として使用できます。
この規定を作った目的は社員間の交流を深めて欲しいという事と、私達の仕事は機能豊富なSAPシステムを扱っているためにブレーンを多く作って欲しいという事にあります。
社員間の交流については、私たちの仕事はお客様先で行うことが多く、社員同士がなかなか会えないという環境で働いています。
そういった環境であっても、時には社員同士で会い、仕事や私生活に関することなどを色々と話しお互いの理解を深めて欲しいといった思いで規定を作りました。
自分一人だけで仕事をしているのではなく、ECHのメンバの一員としていつでも仲間がいることを感じて欲しいのです。
また、SAPシステムはとても機能が多く、1つの分野であってもその全てを知っている人はいないと思われるくらい複雑です。
また、参考となる図書は殆ど無く、分からないことはインターネット上の情報をがんばって探すといった状況です。
そういった状況の中で、お客様からの要望に対していかに速やかに、適切な回答を出すということを考えたとき、気軽に聞ける同僚がいるという事は自分の大きな力となります。
ECHの社員はそれぞれが優れた能力を持っており、1人1人が持つ知識はかなりのものです。
その知識を借りることでお客様へ高度なサービス提供ができることもその人の持つ力です。
いつでも気軽に聞ける社員同士の間柄を作って欲しいという思いで社員間交際費を創設しました。
良くお金で例えられる事に、「お金が欲しいと思うならお金を使いなさい」と言われます。
これは、自分が欲しいものは他者も欲しいので、他者が欲しいものを与えると、相手も自分に与えてくれるという意味を持っていると思います。
自分が欲しいと思っているものは、自分がそのものを相手に渡すことで得られます。
私は会計のコンサルタントとして仕事をしており、販売や製造などのロジスティックス系は得意分野ではありません。
しかし、現場ではお客様から販売に関するお金の流れや製造に関するお金の流れを普通に聞かれます。
その時に、私は分からないことがあると直ぐに自分の知り合いへ連絡を入れます。
どの相手もいつも快く私の質問に答えてくれます。
これは、今まで何度もその人と会ったり話したりして、その相手が何か分からないことがあり私へ問い合わせをしてきた時に、私はきやすく回答を差し出したことが今に至っていると思います。
自分の知識を自分の唯一の価値と思い、大事にしまっていると、その知識はいずれ陳腐化して価値を持たなくなります。
知識はいつもブラッシュアップして磨くことで価値を持続します。
今相手にとって価値があると思えるものは、自分から相手へ渡すことが、自分の持つ知識を一番有効に使える場面です。
自分の知識をいつも磨きながら、人がその知識に価値があると思っている時に直ぐにその知識を渡し、自分は次の価値ある知識を身に付けて行く。
こういった姿勢が、永続的に人から必要とされるコンサルタントとして生きていける手段です。
人へ与えないと、人は与えてくれません。
人へ与えると、人は必ず返してくれます。
社員間交際費を利用して他の社員との交流を深め、自分の知識を相手のために使い、相手の持つ知識で自分の仕事をよりレベルの高いものにしましょう。
2021/07/25
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研修の目的
今回は「研修の目的」について書いてみます。
ECHの企業理念は「人を育て社会に貢献する」です。
社員に、より豊かな人生を送ってほしいので社員研修に力を入れています。
育てる方法は色々とあります。
普段の仕事の中で教えていくOJTや、個別に課題を決めての研修受講などがあります。
また、学ぶ内容は、業務に直接つながるシステム関連や、社会人として必要な人間力を磨くための研修などがあります。
今回は人間力向上に対して会社が考えている研修について書いていきます。
現在会社がモデルとして社員の皆さんへ推奨している研修は下記があります。
・新入社員研修(3日間)
社会人1年生が、仕事をする中での社会人としての行動を学んでもらいます。
・新入社員研修 フォローアップコース(1日間)
「新入社員研修」を受けて知ったことを自己の行動に活かせているかを確認してもらいます。
・ロジカル・プレゼンテーション入門研修(1日間)
人に物事を伝えるためにはどのようなことに気をつけると良いかを学んでもらいます。
・若手社員研修 仕事力アップコース(2日間)
自分が知っていることを実際に仕事に活かし、主体的に仕事に取り組むための方法について学んでもらいます。
・部長・課長のための 人間力強化研修(2日間)
自分の行動を振り返り、自分自身の人間力を向上する方法について学んでもらいます。
・コーチング研修(2日間)
人の能力を引き出す方法について学んでもらいます。
・課長研修 マネジメント革新コース(2日間)
メンバの力、組織の力を引き出す方法を学んでもらいます。
社会人、組織人として、周りで一緒に働く人たちとどのように接していけばうまく仕事を行っていけるかや、自分自身の行動をどのようにすればよりレベルの高い仕事ができるかといった自己成長を目指して上記研修を受講していただきます。
私自身も会社人として勤めていた時に様々な研修を受けました。
その時得た知識が今の社会人生活の中でとても役立っています。
自分で本を読んで知識を得ることもできますが、やはり講師から直接説明を聞き、疑問に思うことを尋ねたりすることで理解し長く記憶に残る知識となりました。
私たちはそれぞれが異なる環境で育ってきており、そこで見たことや聞いたことを基準として考えています。
ただ、社会には多くの自分が知らない、経験していないことがあり、それらをこの先数年かけて気づくというのではあまりに時間がかかります。
そこで、研修を通して様々な考え方を知り、そこから自分なりの解釈をしながら自分のものとしていくことで自己成長が図れます。
研修や又は本といったところから情報を得た人は、それだけ多くの情報を持っており、自分が経験していなくても様々な物事の考え方ができるようになります。
そこから、一方向からだけの理解ではなく、多面的に事象を捉え、適切かつ柔軟な判断ができるようになります。
私は社員の皆さんにはたくさんの引き出しを持って欲しいと思っています。
目の前に出てきた事象に対して、一方向といった狭い視点で判断をするのではなく、多面的な視点で判断を行い何事にも柔軟で深い思慮ができるようになって欲しいと思っています。
これは何かをすれば直ぐに身につくといったものではありませんが、時間をかけて多くの情報を得て、また経験を積むことで身につけることができます。
会社は皆さんの成長をサポートします。
会社の研修をうまく利用していただき自己の成長を図ってください。
2021/07/15
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2021年度夏季賞与が支給できるという事
今回は「2021年度夏季賞与が支給できるという事」について書いてみます
7月はECHの夏季賞与支給月です。
今年も賞与は例年通り各社員の成果・成長に合わせて前年を超える金額を支給することができます。
新聞などの記事によると、「日本経済団体連合会(経団連)は6月25日、大手企業の2021年夏季賞与・一時金の第1回集計結果を発表した。平均妥結額は前年比7.28%減。2018年以降、3年連続で減少した。」とあるように全体としては賞与は減少しています。
昨年からの新型コロナ環境で、様々な業種で経営状況の良いところと悪いところがはっきりとしてきています。
その中で私たちのIT業界は比較的景気は悪くない状況です。
ただ、私たちの業界の中でも、開発系を主に行っている会社では仕事が少なくなり経営的に厳しい会社もあるようです。
ECHは会社設立当初からコンサル業務に特化し、開発関係の仕事は積極的には行ってきませんでした。
その方針を貫いてきたことで今の新型コロナ環境でも安定経営を行うことができています。
以前のブログにも書きましたが、会社としてやりやすいのは開発系で、社員もコンサル系の仕事に比べるとスキルをつけやすいのは開発系です。
しかしECHでは、誰もがやりやすい事にはあまり価値を置かず、難しいことではあるがやりがいがあり将来に渡り価値が低減しない分野にターゲットを置いて経営を行ってきました。
それがコンサルタント専門の会社です。
開発系を行うと経営的には人の育成も楽です。しかし、楽なことは誰でもできる事から、競争が激しくなり同じ努力をしても得られるものは少なくなります。
また、「コンサルタントはこうすれば育成できる」という経験を通した確証があったのでコンサルタント専門会社に特化する経営方針としました。
会社を設立しこの経営方針を定めてしばらくは、「コンサルの育成は小さな会社では無理」や「未経験者はコンサルにはなれないから育ててもダメ」といった声が、業界では当たり前と思われていた背景から聞こえていました。
しかし、周りの意見に惑わされることなく自分が信じたことを貫き進んできたことが今に至っています。
何事も、初めて物事を行うときは周りから「できない」「無理」といった声が聞こえてきます。
それは、「障害があるから」、「誰もやってないから」、「やってもダメだったから」、周りは皆出来ないと言ってきます。
しかし、世の中の新しいものは多くが最初は「無理」と言われています。
ラジカセを持って歩くなんて無理と言われたソニーのウォークマン、そんなに薄型の電話機能を持ったオーディオプレーヤは無理と言われたアイフォン、どれも最初は周りから「できるはずがない」と言われたものです。
この「できない」と言われるものは簡単にはできません。
チャレンジする中で周りから繰り返し「できない」という声が入ってきたり、やってもやっても失敗したりと、あきらめる要素はたくさん出てきます。
しかし、そこであきらめず自分を信じて「必ずできるはずだ」という強い信念をもってやり遂げることができれば他者と差別化でき参入障壁の高いものを作り上げることができます。
盛田昭夫さんやスティーブジョブズさんは自分の信念を貫いて社会を変えました。
一度その仕組みを作り上げると、繰り返し行うことで仕組みが洗練され、仕組化された中で誰でも同じことができるようになります。
そこまで来ることができればブルーオーシャンと言われる分野を作り上げることができます。
ECHはブルーオーシャンを作るために今も多くの障害を1つ1つ乗り越えていっています。
立ち上げ時は多くの社員の力を借りて、各社員に様々な苦労もお願いしながら今洗練された形を作り上げていっています。
社員の皆さんのがんばりのおかげで、ECHは業界の中でも異色な存在になっています。
大手の同業者から人材育成を任され、その評判は業界内で広がっています。
ABAP開発者、アプリコンサルタントなどの育成は、競合する他社がいないといえるような状況に来ています。
ただ、現状に甘えていては衰退を迎えます。
いつも上を目指し、新たなものを作り上げながら、他者よりも一歩先を見据えて戦略を立て実行していくということを忘れてはいけません。
今の成功が将来続く保証はどこにもありません。
社員がみな緊張感を持って自分の足元を固め、会社組織の一員となりチーム力を高め将来へ向かって行くことが成功を続けるために大事なことです。
2021/07/07
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他者への気遣い
今回は他者への気遣いについて書いてみます
私は役職柄、多くのリーダと会う機会があります。
会社の社長、事業部の部長、プロジェクトのリーダ、学校法人の校長・理事長、非営利活動法人の理事などです。
このような組織のリーダを務めている人に共通して感じることに、他者への気遣いにとても気を配っているという事です。
出会ったときは必ずみなさん明るい声で「おはよう」や「こんにちは」といった声掛けをします。
その時の表情はにこやかで、見ているこちらにも元気が出てきます。
出会ったときに、黙ったままいたり、機嫌の悪そうな表情をする人はだれもいません。
様々なリーダと会話する機会も多く、どうして出会ったときに表情が明るいか聞いたことがあります。
みなさん一様にいう事に、相手に心地よい空間を提供したいからと言われます。
自分と一緒の時間を過ごしている間は快適に過ごしてほしく、会話も弾み楽しい時間だったと思ってほしいので自然と表情が明るくなりにこやかな雰囲気になると言っています。
リーダとして人がついてくるという事は、やはりその人の周りにいると心地よく元気になれるということが大事だと思われているようです。
他者が心地よい空間と時間を感じてもらえるよういつも相手の事を考えて会話や行動をしています。
確かに、会ったときに笑顔も見せずむすっとしているようだと、周りの雰囲気も暗くなりますし、一緒にいて楽しくないと思います。
また、人と会話するときも、相手がいまどういった環境でどういった気分でいるかを思いながら会話をするようにしていると言われます。
そういった方々と食事などに行くこともありますが、年齢が上であってもお箸や醬油などを取りそろえたりするちょっとした心遣いにその人の人間性を感じます。
まえに読んだ本に下記のようなことが書いていました。
自分に自信がない人は、いつも人からどう見られているかを気にするがあまり小さなことに固執して人への気遣いができないと。
自分に自信がある人は、物事を大局から考えることができ小さなことに固執せず、いつも相手がどう感じているかを思いながら自分の行動を行っているそうです。
私も経営者として行動する上で、相手への気遣いがいつもできるよう改めて行動を見つめなおしてみます。
2021/06/29
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保守事業の立ち上げ
今回は、今年度会社の重点項目としている保守事業の立ち上げについて書いてみます。
保守事業とは、SAPシステムを導入し稼働しているお客様が、日々の業務でSAPシステムをうまく使っていけるようサポートする業務です。
基本的な操作手順の問い合わせから、アドオンの改修など、SAPシステムに関して多岐に渡るサポートを行います。
今までのECHは、新規導入プロジェクトや他社が引き受けている保守業務に社員が参加して業務にあたることはありましたが、ECH自体がお客様と直接に契約しサービスを提供するという事は積極的には行ってきませんでした。
それは、ECH自体の仕事が今までは安定しているというところから積極的には保守ビジネスへの参入は行っていませんでした。
しかし、会社の規模も大きくなるに従い、今後の成長を考えたとき、第2、第3の柱として、教育ビジネス、保守ビジネスを進めることとしました。
保守ビジネスを選んだ主な理由は下記となります。
・安定した収益
・知見のたくわえ
・社員教育
安定した収益
SAPシステムを導入した企業では基幹システムとしてSAPシステムが動くことから、一度稼働すると途中で止められないという特性があります。
会社が日々のビジネスを行う中で、コンピュータを使った業務管理はなくてはならないものです。
よって、一度稼働したシステムがその後も会社経営に活かされて行くために日々の保守はとても大事な作業となります。
利用者がシステムを使う中で出てきた課題やトラブルを速やかに解決して、お客様の主業務が効率的に行えるよう日々のコンピュータシステムの安定稼働を支えるのが保守ビジネスです。
このビジネスは日々の作業を通してお客様のコンピュータシステムが正常に動作するようきめ細やかな対応が求められますが、ECHの社員が培ってきた知見をもってすれば、お客様のシステム運用に安定稼働の面でも、また運用コストの面でも多くのメリットを提供できます。
お客様へ高品質なサービスを提供することで、当社にとっても安定した収益源の確保となります。
知見のたくわえ
ECHの社歴が10年を超える今、多くの社員によるプロジェクト経験から様々な知見が社内に蓄えられています。
これら知見を使うことでお客様先で起こる様々な課題やトラブルに対応することができ、保守としてのサービス提供ができるようになりました。
ECHは教育ビジネスを持つことから、知識の蓄え・共有、ホスピタリティは他社にない優れたものを持っています。
この資源をお客様のために活かすことで、他社にないサービス提供ができる会社となれます。
外部のパートナの力も借りながら保守ビジネスを軌道に乗せて行きます。
社員教育
保守ビジネスを行うことで社内で教材を使っての学習を終えた新入社員が、お客様がシステムをどのように使っているかを知るためのとても良い経験の場となります。
座学で体系立てた学習をしたのち、実際の保守業務を担当することで、学んだ知識と実際の業務との紐付けができ、しっかりと腹落ちする理解となります。
また、保守ビジネスは社内で行う事から、先輩から後輩への知識の伝達がスムーズに行え、社員がよりスキルを上げるにあたり効果的な場となります。
この様に、保守ビジネスは当社にとってメリットの多い事業です。
何事も新たな事を始めるときは様々な課題が出てきますが、全社をあげて課題に取り組み、この新たな事業の立ち上げが成功するよう進めて行きます。
2021/06/22
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ECHで何をやりたいか
今回は私がECHで何をやりたいかについて書いてみます。
私がこの業界に入ってきたきっかけは、友人がSAP社のバイスプレジデントをやっていて、その友人から仕事を手伝ってほしいと声掛けされたことにあります。
2年間SAP社で主にエデュケーションチームで仕事をしました。
その当時は私はすでに起業しており、IT教育を主に行う会社をやっていました。
そこでは、ネットワークやデータベースなどの技術教育を主に行っていました。
その会社をやりながら、派遣のような形でSAP社へ行きSAP ERPを理解していきました。
2年間のSAP社での仕事を終えその後元のIT会社に一旦は戻ったのですが、SAP業界はコンサルタントになりたくてもなれない人が多くいて、なぜなれないかというと勉強する手段がないという事に気づきました。
また、SAP業界で働いてはいるが、プログラマという形で仕事をしており、コンサルタントに本人がなりたいと思ってもなる方法が見つからず、3年、5年と長くプログラマをしているという人をたくさん見ました。
そこで私が持つSAPの知識を、業界の中でコンサルタントになりたいと思っている人へ伝えていければと思いECHを起業しました。
起業した後、業界の中で多くの人たちと話していると、どの会社も「コンサルタントにはなかなかなれない。業務がわからないとコンサルタントにはなれないから新人はみんなプログラマから始めるんだ。」といって、新人をプログラマとして働かせ、そこからいつまでたってもプログラマのまま、5年たってもコンサルタントに近づけないという状態の会社をたくさん見ました。
私は、ECHを起業後、直ぐにSAPコンサルタントとして現場へ出ました。
そこでお客様と業務についての会話をしながらSAPの導入を行いました。
まったくコンサルタント実務未経験の私(業務を知らない私)がそこで最初に感じたことは「お客様が言っていることはSAPのこの機能のことだな。この機能を提案すればお客様の課題は解決できるな。」と解が出てきて、業務経験はなかったですがSAPの機能をしっかりと理解していればお客様が言っていることは理解できると思いました。
(私は社会人になって最初は金融系の会社で経理を7年しましたが、その後は学校の先生をずっとしていました。物を買ったり、作ったり、売ったりという経験は全くなしです。)
それから今まで10年くらいコンサルタントをしていますが、どのお客様からも「廣田さんは業務を知らないから話にならない」とか、「SAPの機能をしっかり提案してください」などとは言われたことがありません。
どのお客様からも「最適なSAPの機能を紹介いただいてよかったです」という評価をいただき、何度もコンサルタントとしてリピートをいただいています。
私はこの業界で多くの人が言っている「新人は業務を知らないからコンサルタントにはなれない」という壁は壊せると思っています。
業務を知らなくても、SAPの機能を理解するときに業務を想像しながら機能を理解していくことでなぜこの機能がこのような流れになっているのか、どうしてここでこういった値を入れるのか、という1つ1つをしっかりと掘り下げて理解するという学習法をとれば業務経験がなくてもコンサルタントになれるという事を体現しました。
ECHを起業してから多くの社員に私が考える学習法で指導し、業務を知らなくても2年あればコンサルタントとして現場で働けるという事例を積み重ねてきました。
SAP業界に入ってきた新人が3年、5年といつまでもプログラマしかできないという状況をECHは変えるというのが私の思いです。
ECHに来れば2年でコンサルタントとしての仕事につけるという実績をこれからも積み重ね、業界の中で他社ができない、またできないことが当たり前と思われていることに風穴を開け、多くのやる気ある人にコンサルタントになってほしいと思っています。
現場でよくアドオン開発という状況を見ますが、私はアドオン開発した半分以上はSAPの標準機能で対応できると思いますし、すでにSAPを導入しているお客様のアドオンを見たときにどうして標準機能を使わなかったのだろうと思う場面によく出くわします。
標準機能を駆使して、完全にお客様の要望は満たせなくても、少しExcelなどの外部ツールを使えばやりたいことができる状況に持っていくことが本来の私たちの役割です。
ERPの本質はBPR(自分たちの業務のやり方を変えて標準化する)です。
ITシステムの運用コストを下げ、安定化を図り、標準化によって誰でも少しの教育で使うことができるシステムを実現するためにERPはあるのです。
ERPに機能が不足していて、どうしてもアドオン開発をしないと業務が回らないといった場合は仕方ない面もありまするが、お客様のこだわりやわがままを実現するためにアドオンを使うということはERPを使うということの本質から外れています。
こういった事を踏まえて、お客様の課題に対してSAPの標準機能を駆使しながら業務を回してあげるのがITコンサルの役割です。
こういった人材がそろった会社を作るのが私のやりたいことです。
2021/06/14
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保守・教育事業の現状について
今回は当社が今年度新たに創設した保守・教育部の現状について書いてみます。
当社が保守事業に力を入れる目的は、新たな収益の柱を育てるという事と付随して多くのメリットがあるためです。
社員数の増加及び会社としての技術ノウハウが溜まってきたことにより新たな事業へ進むことができるようになりました。
企業は複数の事業で収益を上げることで安定した経営を行うことができます。
今回のような新型コロナ環境で1つの事業が行き詰ったときに、他に収益を上げる事業を持っておくことで安定した経営が行えます。
付随したメリットとしては、経験値のある先輩コンサルが新人に対して保守業務を通して現場業務を教えるという形をとることができます。
そして、社員がいつもプロジェクト現場へ出て働くだけでなく、その時々の社員の生活環境に合わせた働き方を用意するという意味合いもあります。
例えば子育て中、親の介護、自身の健康問題など、様々な理由でプロジェクト現場での業務が難しくなった場合、ECH事務所で行う保守業務は複数人数で業務にあたることで業務負荷を下げ、また在宅勤務での業務遂行が行いやすい環境を用意できます。
あと、教育ビジネスを併用して行う組織にしたのは、新人など新たな技術スキルを身につけたい社員が保守業務を通して実務スキルをつける中、基礎となる技術は体系立てたカリキュラムによる教育を行う必要があるからです。
その一連のカリキュラムは、教育ビジネスの講師をすることでしっかりとした理解ができ、現場へ出てもお客様に対し論理的でわかりやすい説明ができる力を身につけることができます。
保守事業の現状は、現在契約中のお客様の保守の継続と新たな保守契約先を探している状況です。
今現在保守として契約及び引合中のお客様は複数社あります。
保守を受注した場合、その業務を行う社内体制を構築しなくてはいけませんが、現在の保守・教育部の所属メンバで保守と教育事業を行っていきます。
今は5月から始まったABAP新人研修が行われており、所属メンバ全員とパートナでその実施を行っています。
ABAP新人研修は9月まではあるので、その後に所属メンバがかかわる保守事業の割合を増やし、保守事業の更なる推進を行っていく予定です。
保守事業は、アプリ及びベーシスなど多岐に渡りお客様の課題に対応することとなるため、担当する社員も多岐に渡る技術スキルが求められます。
事業の立ち上げ時はお客様もまだ多くないため多数の専任社員を配置することはできませんが、任命した専任社員と共に、専任社員で解決できない問題については現在他のプロジェクトに出ている社員の協力を得ながらお客様の課題解決を行っていきます。
将来的には、保守担当として専任で社員を多数所属させたいと思っています。
また、社内ノウハウが溜まってくれば自社でEPRテンプレートやツールなどの開発にも事業幅を広げていければと思っています。
具体的な数値目標も必要と思っており、数値目標の設定についても検討しています。
教育事業については、ECHが業界の中で特異性を出すことのできる強みとなっているので引き続き事業の拡大を進めていきます。
企業は、選択と集中戦略、特定の分野で1位になることができれば規模に影響されることなく安定した経営ができるようになります。
ECHにはコンサルティング能力と共に、教育ビジネスを行う力があります。
ただシステムを導入するのではなく、お客様の社員教育まで引き受けることで、本来お客様が期待している適切なコストで自社に運用ノウハウが溜まるシステム導入形態を提供できます。
私たちの業界では、お客様側にシステムに関する知見がないため導入ベンダの言いなりになって高いコストを払っているという思いを持ったお客様が多数います。
そのようなお客様へ、システムの導入と同時に社員教育までを提供することで、同業他社にはできない優位性を持って事業を行うことができます。
現在は、MM,PP,SD,FI,CO,PS,ABAPなどの分野で教育ができるようになっていますが、事業部の中では現在講師ができる専任社員はまだ不足しています。
受注は多くいただいているので、その時の受注内容によってソリューション部の社員の一時的な応援や、パートナ会社の協力も受けながら今後も教育ビジネスの拡大を進めていきます。
教育ビジネスの事業戦略も、保守事業戦略と合わせ立案していきます。
2021/06/03
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人との出会い
今回は人との出会いについて書いてみます。
私はいまとても幸せな人生を生きてます。
毎日が楽しく、健康で、年齢は重ねてきましたがまだまだやりたいことがたくさんあります。
改めて、どうしてそういった気分になれているのかを考えてみました。
そこにあるのは人との出会いでした。
自分が何かがんばって多くのものを得たから幸せというのではなく、自分の人生で出会った人から与えてもらうものがとても多いから幸せを感じています。
社員の皆さんからは、人の成長を目の前で見させていただき、
妻からは、安らぎを感じる家族と安心をもらい、
子供からは、無償の愛を感じ、
友人からは、仕事などで多くの刺激を受けています。
その中でも今特に思うのは、自分とは違った人生を送ってきた人との出会いから学ぶことに刺激がとても多いということです。
私はこの3年間、日経の経営塾で学んでいます。
そこでは、多くの人との出会いがあります。
その出会いを通して、私だけでは思いが行かなかったであろう事柄に気づくことがたくさんありました。
資源エネルギーに関わる仕事をしている人から、原子力、火力、風力などが地球環境に与える影響といま私たちが何をしなくてはいけないかという事。
飲食業界で働いている人からは、新型コロナ環境でどのようにがんばってやっているかを聞く中で、企業の発展・成長、集中と選択、イノベーションといった企業経営において重要な事柄や危機管理の重要性を学びました。
海外でビジネスをやっている人からは、海外での仕事のやり方を聞くことで新たな会社経営の手法を学んだり、国が違えば文化が違い、働き方が違うといった、海外人材を活用する上で気をつけないといけないことを知りました。
介護事業を経営している人からは、今日本が抱えている高齢化社会にどういった問題があり、今後どのように対処していかないといけないか。
医療法人を経営している人からは、医師不足、看護士不足の問題が今後日本にどのような問題を起こし、その問題に対してどのように対処していかないといけないかなどを知りました。
どれも自分の会社や人生に直接関係することで、これら問題に当事者意識をもって考えることで、将来起こるかもしれない問題に対して早期に対応策を考えておくことができ、今できることを具体的に行うといった行動に結びつきました。
このような多様な事象について具体的な状況を知り、それぞれにおいて自分がこれからやるべきことが明確になることで、日々の仕事や生活に対する熱量となり、私がいま人生を幸せに感じることができている元になっているのだと思います。
今は新型コロナ環境で人との出会いが制限されていますが、今の環境の中でも新たなリモート環境という中で出会いを広げることはできますし、新型コロナ環境が収まったときには異業種の人との出会いができる場に積極的に参加して、みなさんも自分の人生の幅を広げていってください。
2021/05/26
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