ECH代表 廣田正俊のコラム
Hirota column
会社の方向性や今現在の様子など
ECH 代表 廣田正俊の考え方とともに記しています。
理念を支える企業文化 - 利他の精神
ECHの会社説明会では、企業理念「人を育て社会に貢献する」を説明する中で「理念を支える企業文化」についても丁寧に説明しています。
企業文化はとても大切で、一緒に働く仲間が同じ価値観を持ち、互いに目指す方向を同じにすることで、それぞれが持つ力を掛け合わせて、1+1=2ではなく、1+1=4,5・・・ となっていきます。
また人生の大半を過ごす社会人生活の中で、一緒に働く仲間が同じ考えであることが、働く環境を気持ち良いものとして作っていくことができます。
ECHの「理念を支える企業文化」は下記です。
・社員一人一人が成長を目指す。
・社員同士がお互いの成長のために協力し教えあう。
・利他の気持ちを持ち互いに助け合う。
・努力を惜しまず自己の成長を目指す。
・自分の持つ知識を全て出し切って最善のシステムをお客様へ提供する。
今回はこの中で「利他の気持ちを持ち互いに助け合う」についてその思いを書いてみます。
「利他」とは、「利他の精神」の事で、
このことは、過去の優れた功績を残した多くの方が言ってきたことです。
私の尊敬する松下幸之助さんもいつも繰り返し言っていました。
「利他の精神」は、自分の利益や都合よりも、他者の利益や都合を深く考え、相手のために自分が何ができるかという事を思う心、行動を持つ事です。
自分中心的な「利己(りこ)」とは対照的に、利他(りた)の気持ちを持つことで互いの信頼関係が深まり、結果として全体がうまくいき、自分自身にも良い結果が返ってきます。
私たちの仕事は互いに協力し合って成り立つ仕事です。
仕事に必要な知識を身につけたり、お客様から預かった課題を解決する時に、自分が普段から「利他」の精神をもって行動することで、他者の手助けができ、また自分自身も助けられるというとても良い環境ができあがります。
自分の仕事だけを考えて行動をすると、ややもすると、「忙しいから」「煩わしいから」と言って、自分中心の考え、行動になりがちです。
その時に、いま自分が他者に向けて何ができるか、何をしてあげると相手の方が楽になり喜んでもらえるか、このことをいつも考えながら行動する、このような事がECHの企業文化、ECHの社員です。
私も日々忙しく仕事をする中、「利他の精神」を忘れることなく行動します。
2025/08/25
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これからのECH
いまECHを大きく飛躍させるために色々と施策を打っています。
今までのECHも順調には成長してきましたが、その成長速度はゆっくりとしたもので、今のままでは大きく飛躍を望むことは難しい状況でした。
会社を私の世代だけ考えていくのであれば今までのやり方でもなんとかなりますが、いまいる社員の将来を考えた時、10年後、20年後のECHがどうなっているか、過去のECHにはその未来がリアルには見えていない状況でした。
健全経営、この言葉の響きは良くて、安定した経営を行うには無理なチャレンジはせず、今できることに集中していくことが最善の施策です。
しかし、今日のITを基盤とした社会状況の変化は過去にないスピードで変わってきています。
特に日本は労働人口の減少と共にGDPは中国に抜かれ世界3位となり、後から来るドイツ、インドに抜かれるであろうといった状況です。
この状況で、ECHにおいては今までと同じことをやっていたのでは、大手のプロジェクトへの依存からの脱却、社員をしっかりと育成して成長させる環境を作るといったことが難しい状況が続きます。
そこで、今年は人に投資を行い、ECHを大きく変えることにしました。
・社内体制を整えて、労働環境を「この会社で働きたい」という形にする。
・プライム事業を取ることで、収益性の高い、やりがいのある仕事を社員に提供する。
・収益、事業の基盤となる教育、保守事業を整え拡大し、自社でERP業界の上流から下流までのすべてを行う。
その為に、ERP業界に知見の深い人たちにECHへ参加してもらいました。
・強い営業力で新規顧客の開拓。
・深い知見で既存顧客のサポート、拡大。
・しがらみのない発想で新規事業の立ち上げ。
どれも新たな事で困難がある事は承知しています。
ECHはまだ体力が十分あります。
いま新たな世界へ踏み出し、そこで成功することで、1つレベルの上がった「この会社にいて良かった」と思える環境を社員へ提供します。
1年後、2年後、目に見えて変わっていくECHを実現します。
2025/08/17
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業界の常識を変えたい
先日経営者研修会に出席して、それぞれの経営者の起業時の思いについて語る場がありました。
私の起業時の思いはいくつかありますが、その一つに「業界の常識を変えたい」ということがあります。
私たちの業界は、ITコンサルタントになる為にはコンピュータ関係のシステム知識と業務に関する実務知識が必須で、業務に関する知識はOJTでないと得られず、その習得の期間は数年はかかると言われています。
私がITコンサルタントの業界に入ったときは、システムに関する知識はテキストと実際にコンピュータを操作することで得ることができるので大体の機能は習得していました。
ただ、私の職務経験は新卒で最初に入った会社では経理部に所属し、その後コンピュータ関係の学校の先生という経歴です。
そこには、物つくりや在庫管理、販売管理といった経験は全くない状態です。
そういった中で、今のITコンサルタント業界に入りシステムに関する知識のみで実際のプロジェクト現場へ参加しました。
担当は製造原価管理で、物つくりの経験の無い私にとっては未知の世界です。
ただ、プロジェクト現場でお客さまと会話する時に、私が実務経験が無いということに甘えることはできず、お客様が言われることを理解し、その中にある課題を解決しないといけない立場です。
実際にその場に立ちお客様と会話すると、最初に危惧していたお客様が言われる業務関係の話が全く理解できないかというと、そうはならず、何とか言われていることが理解でき、その内容をシステムに落とし込むことができ、お客様の要望に対して対応できました。
どうして実務経験の無い私が、実務経験を重ねたお客様と会話ができたかを考えたとき、私の学習方法にありました。
私は、システム機能を習得するときに、何も見なくても操作ができるまで実機の操作を何度も繰り返し、その機能を習得する時に「なぜこんな機能があるのか?」「この機能があることで利用者にとってはどういったメリット、便利さがあるのか」を必ず自分の中で想像しながら1つ1つのシステム機能を習得していきました。
そこで考えた機能の存在理由やそこから得られるメリットが、そのままお客様との会話の中で話題となり、お客様との繰り返し行われる対話の中で、私が疑問に思っていたことなどをお客様へぶつけ、そこから私が知らなかった、思い描くことができなかったことを更に得ていくという好循環が起こり、知識を増やしていく事ができました。
なぜこのような状態でできたかを改めて考えたとき、お客様が良く言われたことに「他社はどうやっているのですか」「自分たちのやり方が正しいやり方とは思っていないのでアドバイスが欲しい」ということがあります。
お客様も実務経験は豊富ですが、そのやり方が最善とは思っていず、他社がどうやっているかをいつも気にしていました。
そこに、私が想像したあるべき姿を話すことで、お客様と対等の立場で話ができたのだと思います。
ただ、事前の知識が何もないでこのような状態になるかというと、やはりそうは思っていず、私は日経新聞をよく読んでいました。
その記事の中で、自動車業界、食品業界、製薬業界など、様々な企業がどういったビジネスを行い、どういったことで困っているかなど、毎日の記事の中から自然と知識を増やしていました。
その知識がお客様との会話の中で役立ったのだと思います。
私たちITコンサルタントに必要な知識は、下記をいつも気をつけながら習得することで役立つものとして身に付きます。
・システム知識
コンピュータを何度もさわり、目をつむっていてもその操作画面がリアルに思い描けるまでなる
・業務知識
この機能はなぜあるのか「お客様にとって何がうれしいか」をいつも考える
この経験から、ITコンサルタントを2年程度の期間で育てることができると思い、今の会社を立ち上げました。
2025/08/06
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