ECH代表 廣田正俊のコラム
Hirota column
会社の方向性や今現在の様子など
ECH 代表 廣田正俊の考え方とともに記しています。
2022年の抱負
今回は2022年を迎えるにあたり私の抱負を書いてみたいと思います。
2021年も当社は順調な成長を遂げた1年でした。
コンサルティング事業は仕事の依頼も多く売上は順調に推移しました。
教育事業も当初の想定を大幅に超える教育依頼を受け順調に推移しました。
保守事業は新たな事業としてビジネス体系の整備と新たな顧客開拓を進めました。
来年1年は以下について形ある実現に力を入れていきます。
・SESビジネス
社員一人一人の更なる能力向上とワークライフバランスを考慮したプロジェクトへの配置が行えるよう体制作りを行います。
私たちの仕事は知識が優劣を決める仕事です。
1つのコンポーネントの情報量はかなり多く、なかなか全てを理解することが難しい仕事内容です。
その難しい内容を習得するための教育カリキュラム充実を図り、現場で仕事をしながら更なる知識を付けて行けるよう、参画する現場は業務内容を重視したプロジェクト配置を行います。
また、全ての社員が皆同じように能力向上のみ目指すのではなく、能力向上を目指す中でもワークライフバランスを考慮したプロジェクト配置を行います。
・保守ビジネス
保守事業独り立ちのための、要員採用・育成を進めます。
仕事自体は多くあり、手を出せば保守がやれるような状況です。
ただ、限られた社員人数の中で無理をして仕事を増やし、仕事で社員が疲弊するなどといった事が無いように慎重にビジネスを進めていきます。
保守事業は、教育ビジネスとの相乗効果を主に図りながら継続的な成長を目指します。
そのために、まずは保守を担当する社員を増やすための採用に力を入れていきます。
・教育ビジネス
更なる教育事業の拡大のための、要員採用・育成を進めます。
新型コロナ、労働人口の減少などから、教育は社会から強く求められています。
教育営業を進め、新規顧客・リピータなどの要望を細かく聞きながら更なる教育受注を目指します。
また、社員採用を介して教育ビジネスに携わる社員を増やし、安定した教育ビジネスの成長を図ります。
また、教育ビジネスを介して社員の育成、能力向上を図り、成長した社員がSAP導入プロジェクトへ出ていくことでSESビジネスの更なる成長を目指します。
・パートナビジネス
既存パートナを維持する中、他社との協業を進めパートナを増やしていきます。
東京では当社の教育ノウハウを活かし新規パートナを増やし、大阪では支店開設を行いパートナ開拓を行います。
また、福岡では3月から教育事業を開始し、地元の企業との連携を図る中でパートナを増やしていきます。
2022年からは新たな体制で全社員同じ方向を向いて力を合わせ、それぞれの実現を目指します。
2021/12/26
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「時」の歩みは三重である。
今回は「「時」の歩みは三重である」について書いてみます。
「時」の歩みは三重である。
未来はためらいつつ近づき、
現在は矢のように早く飛び去り、
過去は永久に静かに立っている。
これは、フリードリッヒ・シラーというドイツの詩人が書いたものです。
ベートーヴェンの交響曲第九番の詩を書いた人です。
私たちは今という時間を大事にしなければいけないとよく聞きます。
前に、「朝起きて鏡を見たとき、今日行おうとしていることは自分の人生が今日で終わるとなったときも、必ずやらなくてはいけないことなのかと自問自答しなさい。」という事を聞きました。
そうでないと、本当にやるべきことを忘れて、日々の流れに流されます。
やらなくてはと覚えていても、今やらず、明日やればいいやと思い、時間はそのまま過ぎて行きます。
そして、いつの間にか時間だけが過ぎてしまい、結局やらなかったということになってしまいます。
その時に、自分の過去を振り返ると、やってきたことが静かにこちらを見つめていて、このことをやって本当に良かったのかと問うてきます。
やってきたことが自分の本当にやりたかった事であればその過去は光り輝いてこちらを優しいまなざして見てくれているでしょう。
しかし、何もしなかった過去があると、その過去は静かに自分を戒めるように沈んだ目でこちらを見ているでしょう。
この事実を忘れないようにしなくてはと思います。
振り返って、未来を見たとき、色々な選択肢が並んでいます。
それはゆっくりと近づき、自分の目の前に出てきます。
自分が準備ができていればその未来をしっかりと掴むことができ、今という時間の中で満足した時間を過ごし、輝かしい過去となります。
しかし、自分の準備ができていないと、彩られた華やかな未来を掴むことができず、今の自分の横をすり抜け、暗い過去としていつまでも後悔という形で静かに佇みます。
この、「「時」の歩みは三重である」という言葉を忘れないようにして日々を過ごしたいと思います。
未来を夢見て、今の時間を大切にして、後悔の無い過去を残したいと思います。
2021/12/17
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一緒に見る夢は現実となる
今回は、本を読んでいると出てきた、オノ・ヨーコさんが書かれた、
「一人で見る夢はただの夢。
一緒に見る夢は現実となる」
という言葉について書いてみます。
来年もお正月に恒例の箱根駅伝が開催されるようです。
駅伝マラソンで時々見る風景に、それぞれの中継地点で選手が倒れこむようにゴールします。
でも、一人で走るマラソンの時はゴールで倒れこむ選手はあまりいないそうです。
なぜ選手たちは倒れこむほど全力を出し切れるのかと考えたとき、それは自分一人のためだけに走っているのではないからではないでしょうか。
チームのために、仲間のためにと思うからあれほどがんばれるのだと思います。
人は一人では何もできずとても弱いものです。
私が良く思う「鉛筆一つ作ることもできない」のです。
でも、仲間がいると夢に向かって走ることができ、実現することができます。
私の来年の夢の1つが、大阪、福岡での拠点つくりです。
今年の目標としている「社員満足度向上」「商圏拡大」「教育事業」は引き続き行っていきますが、「商圏拡大」をより具体的なものとしたいので大阪、福岡をターゲットにして活動して行きます。
そのためには私一人では到底できません。
ECHにいる素晴らしいメンバと一緒に私が描く夢の実現を目指します。
拠点が増えることで仲間を増やすことができます。
仲間が増えれば、お互い助け合う力が増します。
1つのことを成し遂げる時も、それぞれの社員が持つ得意とする分野を掛け合わせ短い時間で大きなことができます。
また、拠点を変えることで新たな顧客開拓ができます。
私達が持つ突出した能力をお客様へ提供し、新たな顧客を増やしていくことができます。
社員が増え顧客が増えることでとても安定した経営ができ、気候変動、社会問題などによる経済不況が起こったときにも強靭な体力で乗り越えていくことができます。
私の夢は、強い会社を作り社員が安心して働ける環境を作ることです。
そのためには、1人で見る夢ではただの夢になってしまうので、社員と一緒に見る夢として活動し、現実のものとしたいと思っています。
これからも皆さんと力を合わせて安心して働ける会社つくりを実現してきます。
2021/12/09
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稼働率7割以下
今回は「稼働率7割以下」について書いてみます。
先月日経の経営者勉強会で仙台へ行ってきました。
アイリスオーヤマ株式会社への会社訪問です。
半日をかけて、アイリスオーヤマの工場を見学し、大山会長の経営に対する考え方を聞いてきました。
大山会長から色々と経営者として行う事、考え方などを聞きました。
たくさんの経営に役立つ話を聞かせていただきましたが、特に印象に残っている事として「稼働率7割以下」という事がありました。
「稼働率7割以下」とは、アイリスオーヤマは家庭用品や家電などを作っているメーカですが、工場の稼働率をいつも7割以下に保つという経営を行っています。
通常、工場の稼働率は100%が最適のように思います。
これは無駄のない投資という事で、工場の生産設備が遊ばないよう受注量に見合った生産設備を作り無駄をなくすといったやり方です。
トヨタ自動車のジャストインタイムなどがよく話題に取り上げられます。
無駄な在庫は持たず、設備を有効に使うという考え方です。
では、なぜ大山会長が稼働率7割(3割は動いていない)という生産設備を作るかというと、急な需要にも応えられるようにするためという事でした。
アイリスオーヤマは現在急激に伸びている会社です。
昨年のグループ全体の売上高は約8,000億円、前年の5,000億円から一気に3,000億円増えました。
3,000億円はとてつもない金額です。
これができたのは、1つに稼働率7割経営があります。
現在の急激なマスク需要、巣籠需要に応えることでこの成長を達成できたのです。
この考えは、東日本大震災の時にも活かされています。
震災直後のLED電球の急激な需要にアイリスオーヤマは応えることで急成長を遂げました。
当時LEDでは後発であったアイリスオーヤマは、大手家電メーカを抜き去りLED電球で国内トップシェアに躍り出ました。
この様に急激な成長を遂げたアイリスオーヤマですが、この考え方をするためには、稼働率7割でもやっていける経営手法が必要です。
稼働率7割でも利益が出て、社員に給与が支払える仕組みです。
私は今世の中で出来ていないことをやることが、これからの日本で安定経営を行うために必要な事と思っています。
人口が継続して増えている時代は、人と同じことをしていてもどの市場も総じて伸び続けているので大丈夫でした。
極端な話し、誰でも経営ができた時代です。
しかし今は、人口は減少していく時代です。
これは予測ではなくて、確実に起こる未来です。
消費者が少なくなるという日本で、人と同じものを作っていては生き残れません。
SAP業界は、社員は1人月フルで働いてもらうといった事が当たり前になっており、1人月前提で経営を行っている企業が多くあります。
しかしこれでは社員にがんばれという要求だけで、社員のワークライフバランスの実現や、何かあったときのサポートができません。
ECHは、今は1か月リフレッシュ休暇制度がありますが、更に社員が7割稼働でもやっていける経営を目指します。
そのためには、社員が1人月働くことを前提とした収益(売上)形態ではなく、短時間で付加価値の高い業務につけるようビジネスモデルを作っていきます。
その1つである研修ビジネスはたいぶ形ができてきました。
教育ビジネスでは、研修以外にも人材育成コンサルティングやビデオ研修なども今後伸びていく分野になると思います。
これらモデルを試行錯誤しながら新たなモデルとして作り上げていきます。
現在行っているコンサルティングビジネスも、社員1人1人のスキルレベルを上げて、プロジェクトにどっぷりつかって売り上げを上げるのではなく、複数のプロジェクトを掛け持ち、それぞれのプロジェクトで困っているコンサルへアドバイスや指導をするといったビジネスモデルの構築も考えています。
その試行をいま私が行っており、この形がビジネスモデルとして形作ることができれば、1人月働かなくても今と同等の収入を得ることができると思っています。
多分多くの人は「できない」と思うでしょう。
でも、世の中で社会のためになり多くの人へインパクトを与えるようなことはいつの時代も「できない」と言われてきたことです。
この「できない」ことにチャレンジしていきます。
2021/12/06
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